« ヒレンジャク、ついに姿を現す | トップページ | いくつになっても今から、ここから »

2018年2月23日 (金)

ごく身近な所にこんな美しいモノが!! ─身近なつららの美しさと不思議さ─

 寒冷で積雪の地で身近なものの一つに氷柱(つらら)がありますね。
 今日は、立春が過ぎたとはいえまだつららのできる寒冷地では、今も見られるつららについて述べたいと思います。
 私の小布施にある診療所は、私が古都の奈良で育ったこともあり、純和風建築の家屋にこだわったことと、来ていただく患者さんがこの建物を見て、くつろいでいただける空間となるように との強い思いを込めて建築いたしました。 家屋はほぼ南北に伸びる切妻屋根の頂上部分を一部持ち上げたような屋根(越屋根と呼ぶそうです)が付いた構造になっています。
 雨樋は正面口と裏口にしかつけておらず、その他の部分には、見た目がすっきりとするようにとの思いから一文字軒瓦を使っています。
 この雨樋のついていない軒瓦から、とくに1月から2月の中旬にかけての積雪の多い時期に、屋根の積雪の日中の融解水で生じる美しくて長いつららはよく見られる光景です。 しかし、時にはとても珍しい形のつららができるんですよ!!
 つららの研究は、極めて少なく、この読者の皆様は驚かれるかもしれませんが、構造や成長機構などは判っていないことだらけだそうなのですよ!!
 それを裏付けるがごとく、インターネットで文献を検索してもなかなかヒットしてくれませんでしたが、北海道大学の「低温科学研究所」の論文を2編渉猟しました。 この研究所の名前を聞いてピンときた方は、かなり教養のある方ですね。 そうなんです! 低温科学の先駆者で、”世界で初めて人口雪を作った”偉大な人物の中谷宇吉郎氏で、彼の研究が礎となり、北海道大学にこの研究所が設立されました。
 論文の内容を紹介することは、字数が多くなりすぎて、それは今回は私の本意ではありませんので、記述されている2編の論文のタイトルの内容だけを書かせていただきます。
   1、 つららの構造と成長の一般的特徴
   2、 つららの波模様
   3、 つららのこぶ
   4、 曲がったつらら
 興味のある方は、下記の文献を読んでいただけると「つらら」の不思議さ・奥の深さが理解でき、「たかがつらら! されどつらら!!」 を実感されることでしょう。 好奇心があると見慣れた自然現象が変化の少ない冬でさえも楽しいですね。
   つららの研究 Ⅰ:つららの構造と成長の一般的特徴
               前野 紀一、高橋 庸哉
               低温科学 物理編 第43輯 125~138 1984年
               http://hdl.handle.net/2115/18506

   つららの研究 Ⅱ:つららの波模様、つららのこぶ、曲ったつらら
               前野 紀一、高橋 庸哉
               低温科学 物理編 第43輯 139~147 1984年
               http://hdl.handle.net/2115/18507

 知ること、学ぶことは、若い人の特権でもなく人間がいくつになってもできる楽しみですね。 そのためには”好奇心”というスパイスが必要かもしれません。
 掲載写真のような、一期一会で、まさに芸術そのものの自然の作品をごく身近で見つけて下さいね。 見つけた人には恋とは一味違う心のときめきを感じられることでしょうheart04


Img_1105_2
まさに芸術作品! 大変珍しい姿のつららも一期一会で3~4時間の命でした。


Img_1067_2
切妻屋根の上に越屋根が付いた屋根の軒先から縄のれんのように垂れ下がるつらら。


Img_1066_3
角度を変えてみると、宝石を散りばめたように見えるつららの美しさには惚れ惚れとしてしまいました。
是非、ダブルクリックして拡大写真をご覧ください。


Img_1069_2
燦然と輝くイエローダイヤモンド。


Fullsizerender8
栗の枝におたまじゃくし!?  変わり者はどの世界にもいますが、個性があって良いですね!


所長  北村 豊


« ヒレンジャク、ついに姿を現す | トップページ | いくつになっても今から、ここから »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/517544/66424658

この記事へのトラックバック一覧です: ごく身近な所にこんな美しいモノが!! ─身近なつららの美しさと不思議さ─:

« ヒレンジャク、ついに姿を現す | トップページ | いくつになっても今から、ここから »